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中野区と練馬区の境にある救急病院です

TEL.03-3387-7321
〒165-0022 東京都中野区江古田4-19-9

診療の再開について


この度は、中野江古田病院内における新型コロナウイルス感染症の院内クラスター
により、入院中の患者様及び職員に多数の感染が発生し、ケアミックスとして急性期
医療と慢性期医療を担う地域医療の病院としての役割を果たせない状況となりました

 多くの入院患者様に感染が拡がり、大きな苦痛や不安を与えてしまい、感染のない
患者様にも退院できない状況が続き、また、多くの患者様(29名)がお亡くなりにな
りました。入院治療で無事退院される事を願っていました患者様やそのご家族のご期
待に反した結果となってしまい、お身内の方々との面会もできない中でのご逝去とな
りましたことにつきまして、患者様のご冥福を心よりお祈りするとともに、ご家族様
に深くお詫び申し上げます。また、近隣の方々にも社会的不安を与えてしまった事に
対しても深くお詫び申し上げます。
 この間、私どもは、入院されている患者様の治療を継続しながら、関係機関のご協
力を得て、感染症の対策に取り組み、感染拡大の原因究明とその改善に努めてまいり
ました。
 今後このような感染の拡大が起こらないように十分な対策を整え、皆様のご理解を
頂き、信頼関係の修復にも努めていく所存です。

 それらを職員一同深く認識し、病院再開に向けた準備として、先ずは、720日よ
り、内科、外科、整形外科に限定した午前中の外来診療の再開を予定しております。
その後、その他の診療も順次再開していく予定でございます。
 また、地域密着型の病院として、皆様に信頼される医療を提供できるよう努めてま
いります。
 これまで、院内の状況等、ホームページに掲載してまいりましたが、診療再開に合
わせ、今回当院で発生した新型コロナウイルス感染症の集団感染の状況や当院の対策
と現状につきまして、併せて、ご報告いたします。

1) 当院における新型コロナウイルス感染症の発生状況
  当院の職員が326日に発熱症状があり自宅待機としておりましたが、PCR
検査の結果陽性が判明しました。同じころ当院において、入院患者様5名の発熱
者の発生から明らかになり、新型コロナウイルスの集団感染が疑われましたので
、保健所に相談し、41日に発熱のある 5名の患者様に新型コロナウイルス感
染症診断のためのPCR検査を施行し、4日夕方に PCR 検査 陽性(新型コロナウ
イルスの感染)が確認されました。連絡を受けた4日夕方直後より外来診療、入
退院、救急受入を停止いたしました。その後、9日から全病棟の全ての患者様及
び全職員の PCR 検査を開始し、12日に全ての検査結果が得られましたところ
、入院患者様 64 名、職員 22 名の陽性が確認されていましたが、当時は、転院
の困難な陽性患者が大多数を占め、当院で対応せざるを得ない状況でした。この
間、懸命に対応してまいりましたが、患者様は、様々な疾患のあるご高齢の方が
多く、アビガンやレムデシベル等も使用できない状況では、個々の免疫力が病状
の経過を大きく左右することを痛感いたしました。
 最終的には、入院患者様の陽性例 71名、職員陽性例 44名となりました。

2) 当院での新型コロナウイルス感染症拡大の原因と今後の対策
 当院は、病床 173 床(一般92床、療養81床)のケアミックス病院であり、
これまでは、院内の感染対策マニュアルに基づいた感染防止対策を着実に実行し
ていると考えておりました。それにもかかわらず今回のような新型コロナウイル
ス感染症の急速な拡大が起きた原因につきまして、厚生労働省クラスター対策班
による分析結果を踏まえて重点を整理し、今後の対策について記すことにいたし
ます。

@    感染の拡大原因について
@)単一感染源から複数の病棟の職員への伝播の結果、各病棟への持ち込み

A)単一感染源から入院患者への伝播、病棟横断的な職員への感染伝播の結
果他病棟への持ち込み。
B)病棟横断的な職員による複数病棟への持ち込み。
C)複数の病棟にウィルスが別々に外部から持ち込まれた可能性。
D)職員間の伝播として、職員食堂において、他病棟、多職種と混じる可能
性がある。
E)ケアを通じて職員が患者から感染した可能性も想定される。
F)入院患者については、院内での感染伝播の可能性が高いとされた。
G)入院患者における全ての確定例は全介助・部分介助のため、職員が患者
のケア時の不十分な手指衛生等により患者から患者への伝播、また、感染し
た職員から患者と感染伝播させている可能性が考えられる。

A    感染予防策の徹底
   この感染症は、無症状の感染者でも強い感染力を持つことがあるため、患
者様も職員も感染者である可能性を常に考えることが求められます。当院で
は、これまでも職員のマスク着用と手指消毒を励行してまいりましたが、不
十分な点があったと考えなければなりません。
 現在は、主に以下の対策を講じています。
・職員全員の常時マスク着用と、患者様に接する前後等、頻繁な手指消毒を
徹底。
・医師が必要と判断したときに、すみやかに PCR検査を実施。
PCR検査の結果が判明するまでは、原則として個室に隔離。
・検査や処置などでエアロゾルが発生する際には、N95マスク、フェイスシ
ールド、防護服の着用。
・個人防護具の着脱についての教育や指導をICTが中心となり継続。
・職員の毎朝の発熱等の症状を健康観察表に記載し、感染が疑われる症状が
ある場合には出勤停止を徹底。
・病棟休憩室、仮眠室、職員ロッカー室などの、職員同士が密になる可能性
のある空間では、複数の職員がマスクなしで休憩を取ることや飲食すること
を禁止。
・職員食堂において、対面での食事を禁止。
・院内における環境整備について、ICTを中心として精力的に推し進め、院
内全部署の整理整頓・不要物品廃棄・飛沫感染防止のためのアクリル板等の
設置・ゴミ箱全ての足踏みベールへの変更・清掃・清拭を徹底。
ICTラウンドにおいては、人が手で頻繁に触れる「高頻度接触面」などの
環境清拭・清掃・物品の配置状況等のチェックリストを作成して、注意喚起
や指導を徹底。
・院内研修を通じ、当院の院内感染対策マニュアルに基づいた再教育、感染
防止に対する各職員の意識改革を図るとともに、手指衛生の徹底を実行。

3)当院の現状
  716日現在で、入院中の新型コロナウイルスの陽性患者様は 1名となってお
りますが、個室で隔離し、防護服を着用して対応しております。7/1に職員2
の陽性が判明しましたが、既に陰性となっております。また、その後の感染者も
発生しておりません。
 なお、病院の再開にあたりまして、当初は、内科、外科、整形外科で午前中の
みの外来の再開を予定しています。 7日後から、入院患者受入れを再開(予定や
転院など)と皮膚科、泌尿器科等の午前中の診療再開、外来患者における内視鏡
検査などの再開を予定しております。14日後には、内科、外科、整形外科の午
後の外来再開、救急患者受入れ再開(救急車など)、入院患者の予定手術再開を
予定しております。

4)  最後に私たちはこの痛ましい出来事を忘れることなく、新しく始まった新型コ
ロナウィルスとのまだまだこれからも続くであろう戦いに向き合い、感染症に今ま
で以上に配慮し、職員一丸となって中野江古田病院を、皆様に安心して医療を受け
ていただける病院として再生させ、発展させてまいりたいと思っております。今後
ともご支援くださいます様、お願い申し上げます。


                     令和27月18

                     社会福祉法人浄風園 中野江古田病院
                             病院長 加藤賢一郎

社会福祉法人浄風園
中野江古田病院
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